パエリア太郎

愛のむきだしのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

愛のむきだし(2008年製作の映画)
4.2
評判の高さを聞いていたので、基本ミーハーな僕はどうせ面白いんだろうなって気持ちで観始めたんですが、面白かった!!!

前半はどうかし過ぎてて、クラクラしてしまいます。
こんなボレロ聴いたことがありません。
最高の瞬間にタイトルが出るまで映画を観てることを忘れてました。カッコよすぎる!!
おちゃらけるとか、ふざけてるとか、面白い風味じゃなく正々堂々面白かった。

観てるうちに勃起って尊いものだと考え始めると、「美しくレイプして徹底的に愛したからノックダウンできた、これも神のお導き。」
もう、訳がわかりません。

でも最後まで見ると、勃起は美しく愛の象徴だと知り
終始、愛について語っていたんだなって、不覚にも涙ぐんじゃいました。

ずっと愛されてきたのに、愛を字面や信仰の言葉でしか知らない女性が愛を知り
ずっと身体を張って愛してきた男が最終的に唯一愛する人に愛された瞬間でいようとする姿が凄まじく切なかったです。

でもちょっと最後せっかく浸ってるのに、説明がすぎるなとも思いました。

盗撮の修行をしてる時はまさかこんなロマンチックな話だとは思わず、感動しちゃいました。
宗教について全然知らないし愛とか、真正面から見られないような分野をパンチラとか交えてくれると、見やすいですし、何より本当に好きな女じゃなきゃ身体が反応しないなんて、恋愛ものにありがちな、懐疑的にも思えちゃう純愛要素を理屈抜きで解らせてくれるって、単にバカバカしいだけじゃなくて、お話が入ってきやすい様に利いてるなんて、パンツ万歳と思いました!
パエリア太郎

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