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ガンジーのぉゅのレビュー・感想・評価

ガンジー(1982年製作の映画)
3.6
2020年 鑑賞
「遠すぎた橋」等のリチャード・アッテンボロー監督の、「インド独立の父」として知られるマハトマ・ガンディーの青年時代から暗殺までを描いた歴史作品。
動員したエキストラは30万人を超え、1つの映画作品に動員したエキストラの最多記録としてギネス・ワールド・レコーズに認定され、第55回アカデミー賞作品賞受賞作品、インド人の血を引くイギリス人俳優のベン・キングズレー氏が、極限までガンディーの外見と仕草を模倣し、アカデミー主演男優賞他、数多くの映画賞を受賞した。

1948年の独立を勝ち取ったインド。夕刻の礼拝時に大勢のインド人がガンジー(ベン・キングズレーさん)を取り囲む中、1人の男がピストルを隠したままガンジーに近づき、ガンジーが祈りを返すなか3発の銃弾が...

ガンジー。教科書にも出てくるし、インドの独立の立役者で、非武装で有名だが、近代史ってサラァっと流す感じの印象も強く、教科書も各地の独立をまとめていて、ガンジーのこともそんなに詳しく載ってなかったイメージ... ガンジーの伝記も読んだような... ぐらいの記憶。
改めて学習しているようなリアルさ。各賞を総なめしたのもわかる!インドの以前の国旗や、インドでありながらイギリス領。インド人への差別の強さ。牧師だと思っていたが、弁護士でもあった!そりゃ頭いいとも思ったし、そこが非暴力へ繋がったと思うと説得力が増した!

ヒンドゥー教とイスラム教の対立。インドは宗教の対立もあるのか... 壁はイギリスだけでなく、インドの中にもあったのか... 日本では考えられないからな(クリスマスを祝い、大晦日は除夜の鐘、正月は神社で初詣だから)...

イギリス側に逮捕され、入獄されても、成し遂げるという不屈の精神・魂はどこからくるのか?ガンジー、ガリッガリ... ベン・キングズレー氏のガンジーが乗り移ったかのような風貌や演技には、頭が下がる。本当に映画初出演作品なのか?
少年の笑み。それぐらいガンジーは民衆の心の支えなのがわかる。

“インドは自由だ あらゆる非情と残虐を受け入れ ひるみも退きもしなかったからだ”
宗教間の争いが... “戦い” という名の火種を絶やすためガンジーは絶食を。自らの死をも覚悟して。どこまでも非暴力。死も恐れない。その火はずっと絶やさずに..

1273(20-410)
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