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やわらかい手のlemmonのレビュー・感想・評価

やわらかい手(2007年製作の映画)
4.7
孫を思う祖母の決断。


手コキで評判になるなんて、攻めた物語だ。
息子夫婦との関係、付き合いのある友達、常連のストアの店員、働くことになった店のオーナー、彼女に技を教えた同僚、それぞれヒロインとのドラマがしっかり描かれ、また演じるマリアンヌフェイスフルの抑えた演技が素晴らしく魅入ってしまう。

ただやはり軸は孫を思う祖母。
女性は強い。
ただ手段がないとイラつく息子とは違う。
息子の嫁との関係の変わり様もほっこりする。べったりしすぎないとこも良い。


友達(と、思っていた)の前での告白。
あ〜なんて面白い!

最高に感動して涙する場面からのカットの切り替え🍑に思わず吹き出す🤣。

本作、終始落ち着いた演出だが、タメを利かせない場面展開がテンポ感を生み、とても面白い。


物語は至って真面目で感動作なのだが、独特のユーモアの表現がとても楽しい。
ラストシーンもいいでないの!
2人が惹かれ合うのも劇中でよく伝わった。


人生は見方により実に滑稽だ。
本作のヒロインがそれを体現。
追い詰められるだけではない。
何が起こるかわからない人生。
決断したことをやり通す。逃げない。

手コキ部屋をデコレーション😊。
楽しさは自分で見つける。創り上げる。
鮮やかにそれが伝わる。
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