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絶対の愛のkonoesakutaのレビュー・感想・評価

絶対の愛(2006年製作の映画)
4.2
 美容整形を題材に愛を描く。女は自分を愛してくれる男の愛を疑う。自分のへの愛の揺らぎを自分の容姿に対する飽きだと考える。男は付き合って2年の女を愛してはいるものの、自分に対する愛への心配に多少の嫌気を感じる。

 女は自分自身を作り変え、男の愛を確認しようとする…。

 間違いなくかなりの低予算。一歩間違えればかなりのキワモノホラー&サスペンス映画だが、狂おしいまでのラブストーリーに仕上がっている。キムギドクに本当の意味での愛がわかっているのかどうかは定かではなかったのだが、主演2人の愛の心模様はとてもよく伝わってきた。ギドク、あなどれじ。イカれた2人に違いないが互いに本当に必要としているというこんな形の描写は唯一無二。

 絶対の愛という邦題は残念。原題の通り「TIME」でいいのでは。主題を単に「男女の愛」ととらえたのだろうが、「時間の経過における愛」というのが正しいだろう。