のん

絶対の愛ののんのレビュー・感想・評価

絶対の愛(2006年製作の映画)
3.5
2年間付き合った恋人に飽きられることを恐れ、彼の前から姿を消して整形して新しい顔になり、再び愛を得ようとする、という狂気に満ちた愛の物語。

歪んだ愛というか狂気じみた愛の作品は好き。痛々しければ痛々しいほど、ぶっ飛んでいればいるほど、怖いもの見たさでドキドキする。
序盤に「同じ顔でごめん」と彼氏に謝る姿で既にかなり期待できたけど、全体を通してぶっ飛んでいて良かった。というかずっと不穏な雰囲気で何も落ち着かない感じが良かったかな。ソワソワする感じ。

少し気になった点は、ハ・ジョンウがやけに女性にモテる役だったので、韓国では彼の顔はそういう位置づけなのかなと。ずっと不思議に思いながら観ていた(批判ではなく単純に韓国でのモテ男の基準がよくわからないということ)
美容整形が話のキーになっているから、美の基準は事前知識として必要な要素だと思うので、この疑問を感じながら見たのは少しもったいない気がしたり。

あと、彫刻公園という場所が何度も出てきてとても印象的だったので調べてみたら結構行くのが大変そうな場所だった。あのぶっ飛んだオブジェを生で見てみたかったけど軽く観光で行けそうにはない。残念。

注意点がひとつ。一番最初に整形手術で顔を切り刻むシーンが映って、それがかなり痛々しいので苦手な人は本当にお気をつけて!

2015-117
のん

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