このレビューはネタバレを含みます
最初から最後まで優しい話だった。
邦画が最近苦手で遠ざかってたけど久しぶりにちょっと資料がてら観てみたらめっちゃ泣いた...
一つ一つの所作が美しく丁寧で、優しさと敬意を現してるのが見えて切なかった。
どんな人間も死んだら善悪もない、ただその生涯を終えた遺体なんだな。と思うと、その生涯に差別なく向けられる敬意が見て取れた。
正直死体なんかただの肉の塊なんだし葬式とかアホくさ。とずっと冷めた気持ちで居ました。自分が死んだらそんなもんいらんしさっさと焼いてくれ。とか。
ただ大事な人だけはこの作品のように敬意のある優しい手で最後を締めくくってあげたい。と思わされた。
葬式は残された人のためのものであり、一生涯を全うした故人への敬意なんだなぁと思うととても尊い作品だなと思った。
生きることは食べること。
作中に出てくる食事シーンもよかった。
生と死という切り離せない二つの概念をただただ静かに、でも強く表現された作品だった。美しく優しい良い作品だった。
どんな仕事であれ誇りを持って取り組んでる人はカッコいいな...
劇中絶対社長死ぬわ!!で主人公がおくりびとするわ!!と思ってたら死ななかったwwww