Tom

ロレンツォのオイル/命の詩のTomのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

副腎白質ジストロフィー(ALD)になった息子を助けるべく奮闘する両親の物語。
よくある感動的ないい話かと思ったら、単に泣ける話ではなく家族の苦しみ、特に母親が精神的に変わっていってしまう姿も多く描かれていたのが印象的だった。
医者ではない両親が必死に図書館の書籍や研究論文を調べ、病気のメカニズム(仮説)を解明し、治療(予防)法となるオイルの開発までこぎつけたのはすごいと思う。
ただ、看護婦や妹を追い出したり、勝手に治療を始めたり、治療法の開発が遅いと言って医者や患者会を責めたり、気持ちは分かるがやり過ぎなんじゃないのと思うエピソードも多かった。医者の気持ちも患者の気持ちも納得できる部分があるし、ロレンツォの両親が考える正義が必ずしも正しい訳じゃないとも思った。
映画のラストの後も、現実ではいろいろあったようだ。難病の治療は本当に難しい。
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