このレビューはネタバレを含みます
仮病を使って彼女と友人の3人で1日を楽しく過ごすという物語。
【内容】
仮病を使いすぎてほぼ留年確定の主人公フェリス。念入りに計画した仮病は親も学校の生徒もダマす天才ぶり。
しかし校長にはバレていて、証拠を探すが不遇が重なり見つからず。
ドライブに出かけるフェリスご一行。両親が仕事から帰る午後6時までに家に帰れるか!?という話。
【感想】
シカゴ美術館などシカゴの街並みを見ることができるので懐かしい感覚があった。8年前に旅行で行ったのが最後だったかな〜
BGMもよし、スターウォーズのテーマ曲とかビートルズの曲使ってるから多分使用料は高額なはず。
『アニー・ホール』みたいに視聴者に語りかけてくるシーンがところどころあるのもオマージュを感じた。
【考察】
内容は悪ガキが学校サボって楽しく過ごすっていうものだけど、大人への反抗や心の成長などもテーマに含まれている。
例えば、友人の父親から無断で借りた高級車(全く運転されていないもの)でドライブするのだが、最後はメーターが元に戻らずどうしようもなくなってしまう。
この場面で、友人は「親の言いなりにならない」と自分の意見を持ちだし、自らの手で車を破壊する。
明らかに最初のほうのシーンと最後では人間味が違う。気弱な人物から反抗心と自立心を持った人物像への変化がある。
ジョン・ヒューズ監督の映画ではティーンの青春を描くとともに成長や葛藤をうまく表現している。
残念ながら監督は亡くなっているが彼の残した作品をもっとみていきたい。