タズシネマ

私は貝になりたいのタズシネマのレビュー・感想・評価

私は貝になりたい(1959年製作の映画)
4.0
【タズシネマ】
泣いた。古っーいモノクロ映画なのに、泣くよ。タズシネマモノクロ苦手なんだけど、これは過去何度かリメイクされてるので(中居版が有名ですね)とっかかりやすいです。あと主役俳優の演技が好き(フランキー堺というトリッキーな名前もいい)。先の戦争の悲劇を忘れないよう観ておくべきと思うです。

終戦後の戦犯の裁判の話なんだけどまあ理不尽すぎてヘコむです
・食べ物も満足に与えられない捕虜を見かねてこっそりゴボウを食べさせてあげたら、木の根を食わせた虐待つって懲役
・上官命令で既に息絶えてる捕虜の腕を銃剣で刺して殺意があったつって死刑

異国間の考え方の相違からくる理不尽さをテーマにしたこの映画が終戦から14年しか経ってない時に作られたってとこがすごい。日本の復興力てほんとすごいと思うです。震災後も然り。

あと調べたら主役を弁護する弁護士は本物で、実際の東京裁判で弁護士だった人らしい。これ何気にすごくないですか?
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