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未来を生きる君たちへのusamomのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
4.3
デンマークの作品だけどこのまま日本に置き換えても違和感ないくらいすっと入ってくる内容
それとお父さんが医療支援として訪れている難民キャンプでの現状とのギャップが印象的

原題は“復讐”という意味のようで

暴力で服従させようとしたり支配した気になっている人がいるだけで秩序が乱れる
さらには目には目を歯には歯をでクリスチャンの様にやられたらやり返すことで解決しようとすることも
父の教えは大人になったらわかること...?いや、これは国と国でも同じことを繰り返してる永遠の課題


忘れられないだろう場面がいくつかあった

お父さんが子供たちをひきつれて暴力を受けた相手の職場に行くシーン
右の頬を打たれたら左の...これを子供たちにしっかり見せるお父さん
“赦すこと”ではなくて“バカは相手にするな”なんだけど納得いかなくて報復しようとする子供たちに丁寧に説明するために行く

妊婦のお腹を裂いて弄ぶ極悪人を治療した後に見放すシーン
いくら理性的に考えられるお父さんでもこれはもう....無法地帯だからそうなるんでしょうけど
日本でも大量殺人の放火犯を懸命に治療した医療チームがいたの思い出したけど、裁くのは法であって私たちではないなんて、頭が上がらない

重傷を負ったエリアスのお母さんがクリスチャンを責めるシーン
クリスチャンが意図した結果じゃないことも後悔してることもお母さんの言葉が追いつめてることもわかるお互いの表情が苦しかった😭

キリストの様なお父さん、でも不倫してたんかー!
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