未来を生きる君たちへの作品情報・感想・評価

「未来を生きる君たちへ」に投稿された感想・評価

世の中には悪い奴らが必ずいる。
そいつらに理不尽に被害を受けた時にはどうすればいいのか。殴られたら殴り返せばよいのか。
学校でのイジメ、大人にとってのヤクザ者、世界にとっての習金プー、大人も子供も関係ないこれは人間にとっての永遠の課題ではないでしょうか。

デンマークの学校に転校して来たばかりの少年は、医者の父を持ついじめられっ子の友達を見てそいつをいじめた奴に対してナイフで反撃をする。
そのいじめられっ子の父は路上で殴られた相手に対して謝って欲しいと詰め寄るが手は出さずに再び殴られる。
その他にも不合理な争い事を並べて来てどうすれば良いのか?と次々に観客に投げかけてくる。

未来を生きる君たちへ「バカに対してやり返したらやり返した本人もバカになるんだよ」と、大人は子供に手本を示してはいるが、そんなに簡単な物ではないのは今のロシアのウクライナ侵攻の現実を見ていれば明らか。
この問題の難しさを改めて明らかにしてくれた作品でした。
chip

chipの感想・評価

4.5
「真夜中のゆりかご」で出会ったスサンネ・ビア監督、
北欧デンマークのたの女性監督です。
次に観たこの作品で、大好きな監督になりました。
2011年、アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。
赦しと報復をテーマにした重い作品ですが…
何度かリピートしては見入ってしまう作品です。


アフリカの難民キャンプで医療活動をしているアントン、
劣悪な環境の中での医療行為…
ビッグマンの残虐な行為に苦しむ人々。。
人として医師として、正しいことをしようとする彼が、あることをきっかけに怒りを爆発させてしまう!
その後で絶望的な暗い目をしたアントンがいました。


彼の息子エアリスはいじめられっ子、
転校性のクリスチャンが仕返ししてくれるけれど…。
子供であるがゆえに、純粋に真っ直ぐに復讐に走る姿…
怖かったです。
端正な顔立ちのクリスチャン、
母が死んでからずっと硬い顔をしていたけれど…
エアリスの病室で見せた笑顔がとても子供らしくて安心しました。
ラストに明るい日ざしが見えました。
スサンネ・ビア監督、そこが好きなんです。
父アントンも、またアフリカに向かっていました。
ゾロ

ゾロの感想・評価

3.5
軽い気持ちでは観れない
スサンネ・ビア監督映画

ジャケットからは
想像も出来ない重~い 話

アフリカの難民キャンプと
デンマークの郊外の田舎街 
全然違う二つの舞台

それぞれの地で起こる
日常の理不尽な暴力

それぞれの
「復讐」と「赦し」の物語

父の教えは、正しいのか?
身を持って教えた事は
伝えたい事はちゃんと伝わるのか?
言葉にしないと解らない想い
子供はどのように受け取るのか?
本当の強さとは何か?

子供には子供の理屈と世界があり
大人の対応を教えるのが正しいのか?
色々と考えさせられる

やはり、大事なのは
ちゃんと、向き合って話をする事


そして
 スサンネ・ビア監督の映画は好み
Solidarity

Solidarityの感想・評価

5.0
クリスチャンは父親に言った。「初めが大切なんだ」と。この映画の全てがここから始まる。まだ子どもだからきちんと説明しなくてもいいと考える大人はいじめっ子と何ら変わらない。だから復讐の対象になる。相手に自分の存在を認めさせるには復讐するしかない。
クリスチャンはいじめられているエリアスを身を挺して守る。それは死ぬ覚悟が出来ているからだ。
父親が大好きなエリアスは次第に父親の無抵抗主義に疑念を抱くようになる。
エリアスの父アントンは相手に自分を殴らせて子どもたちに無抵抗主義の意義を分からせようとするが子どもたちは納得しない。それはアントン自身にボーダーラインがあり迷いがあるからだ。
納得のいかないクリスチャンはエリアスの父親を殴った相手に復讐するが自分のした愚かさをエリアスが取ったとっさの行動に胸を打たれて改心する。死ぬ覚悟のないシリアスが身を挺して人の命を救ったからだ。自分にはできなかったシリアスの自己犠牲はクリスチャンの頑な復讐の心に風穴を開けた。
父親から母の死についてきちんと説明を受けたクリスチャンは母の死を受け入れ父親の腕の中で大粒の涙を流した。今まで胸にしまいこんでいた悲しみを思いっきり吐き出すように。
今頃はきっと命の危機を脱したシリアスと本物の親友になって仲良く学校に通っていることだろう。
aeropi

aeropiの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原題は「復讐」
邦題の「未来を生きる君たちへ」は、ちょっと軽いかな~⁉︎って思うくらい重い映画です!

母親を亡くした息子クリスチャンと親が不仲で別居中のいじめられてる息子エリアスの友情と仕返し

アフリカの難民キャンプで働く医師の父の残酷な世界とデンマークの家庭内の夫婦問題と息子への親としての勤め

2つの目線が絡みながら進む…

赦すこと、人を信じることができる人、社会を子供と共に考えながら生きる人間社会の本性を映す作品!
デンマーク映画。

いじめられっ子エリアスのクラスに、母を癌で亡くしたばかりのクリスチャンが転校してきた。
クラスの男子全員から虐められていたエリアスに、クリスチャンはただ一人味方になってくれ、いじめっ子のボスをやっつけてくれたのだが、ただ、その方法が、背後から金属で滅多打ちにするという、100倍返し!

クリスチャンは頭が良く、正義感の強い子だ。
ただ、自分が正しいと信じて疑わないから、理不尽な事にはどんどん怒りがエスカレートしていく。
エリアスの方は気が弱い普通の子だけど、自分を助けてくれて、何となく危なっかしいクリスチャンをほっとく事が出来ない。
エリアスが庇ったばっかりに、二人は危ない方向に進んで行くのだった…。

デンマークの小学校でも、先生がいじめられっ子の側に転校を勧めたり、親が別居中で家庭に問題があるから虐められるんですって、親に言っちゃったりするんだね。
国が違えど、そこは日本の小学校と変わらないので驚いた。

たまたまエリアスの別居中の父親・アントンが帰省中に、子供たちの前で他所の大人に殴られてしまうのだが、
アントンは殴ってくる方が愚かなのだと子供達に見せる為に、また同じ男の前に立って殴られてしまうのだが、あれはやらない方がよかったと思う。

子供にとっては、何も悪い事をしていない親が一方的に殴られるところを見るなんて、大ショックですよ。
子供だもん、その後のアントンの説明よりも、自分が見た事実の方が説得力を持っちゃうよ。
あれが、クリスチャンの「悪は正さなければいけない!」という闘争本能に、余計火を着けちゃったんだよ。
優しいエリアスだから許してくれたけど、他の子だったら友情も終わってるよ。

で、肝心のクリスチャンの父親の印象が弱いんだよね。
アントンの父親が息子に色々な事を伝えようとしているのに比べて、クリスチャンの父親は、以前から息子とあまり正面から向き合っていなかった様に見えました。

エリアスの父、アントンは、国境なき医師団に所属していて、紛争地域にもしょっちゅう派遣されている。
難民キャンプには、不条理な暴力を受けた被害者が続々と担ぎ込まれてくる。
実際に国連は、残虐行為をしたボスを見逃して、そのボスが国のトップになっても無処罰にする事で紛争を収める…という手段を執っているが、実際に家族が暴力を受けて殺されてしまったら、復讐まではしなくても、心情としては私も決して許せないだろうな。

どうもアントンパパは、国連(大人の世界)のやり方で子供を指導しようとしてましたが、あれだと子供の心には響かないのじゃないかな、と観ていて思いました。
レオン

レオンの感想・評価

3.4
ジャケットだけみたら
すっごいあたたかい
ヒューマンな映画っぽくない!?

映画の題も
「未来を生きる君たちへ」って
絶対あったかい感じの
ヒューマンやろー

全然そんな
あたたかい感じ
じゃなかったし💦

暴力とか復讐とか
色々考えさせられる
作品やった。
戦争を背景に見た
色んな問題の是非!

原題が「復讐」って
事なんだけど

絶対そっちのが
あってたよね?

あの幸せいっぱいの
ジャケと邦題より
絶対良かったのにな…


いじめっ子に
いじめられているアントン。

クリスチャンも
いじめっ子に殴られていて
いじめっ子をボコボコに。

結果いじめっ子は
イジメを止め解決した。

そして公園での
子供の喧嘩の仲裁に入った
父アントンが相手側の子の父に
顔を張られる問題では

その場で我慢をした父が
改めて子供達に
あいつが怖いんじゃない事を
教える為に相手側の父の職場に
出向くが

相手が謝ることもなく
また顔を張られる。

そこで子供達に
あいつが怖いんじゃない
だから来たし
張られてと平気だと
自分の勝ちだと。

倫理的な行動を示し
教えたんですね!

でも子供達は納得
いかんですよね!

相手は負けたと
思ってないと。

確かに勝ち負けで言うと
相手が負けた訳やないですよね?

それからアントンの
難民キャンプの
ビッグマンの問題。

最初は医師として
倫理的にも治療を
続けてたが

ビッグマンのやらしく
卑劣な言葉に感情が爆発し
引きずり追い出した!

これは道徳的感情で
人間としては
当たり前ですね!

それから張られたままで
納得のいかない
子供達は相手の父の車の
爆破を画策して
復讐を実行するが
予期せぬ事態が起こり
思わぬ展開に。

結局2人の子供の行動は
コミュニケーション不足の父
それに話を聞かなかった父にも
責任が大きいですよね!

倫理的な行動が
要求される世の中だけど
抑えられない感情はあるし

正か誤
どちらか決めるのは
難しくケースバイケース
なんやないかな?

社会としてか
人間としてかとかも
違ってきて

勝ち負けや
どちらが正しいかは
難しい問題。

クリスチャンも
自身が殺しのレッテルを
はられたお陰で
父の気持ちも少し
わかったよね!

2人の父も
色々落ち度はあるけど
一所懸命なのは伝わるね!

爆破作戦に
「危険な遊び」の
ニコーレカルキンも混ざると
最強なんやないですか?(笑)
繊細で道徳的作品でした🥲👏🏻👏🏻👏🏻

殴られ続ける父親の正義、子供には、伝わらないだろうな👍🏻

もっと沢山の人に見てもらいたい作品📽🏆

🎥★★★☆☆
Yui

Yuiの感想・評価

3.8
医師アントンは、デンマークとアフリカの難民キャンプを行き来する生活を送っていた。長男エリアスは学校で執拗ないじめを受けていたが、ある日彼のクラスに転校してきたクリスチャンに助けられる。母親をガンで亡くしばかりのクリスチャンと、エリアスは親交を深めていくが…。

暴力、憎しみ、復讐。
そして、赦し、救済。

根深いテーマを扱った、考えさせられるストーリーだった。原題は『復讐』という意味。

終わらない戦争があるように、暴力って本当になくならないんだなって悲しくも思うけど、それを子供に教えられるのって、大人だけなんだよね。でも、非暴力を貫いた所で、そこに付け込んで来る人もたくさんいて…。なかなか終わることの無い負のループ。

暴力と一言で括ってしまうのも乱暴だな~と本作を観ていて思ったんだけど、平和な国のいじめや暴力と、貧しい国で色んな要因によって起こる暴力は、ベースも解決策も違いすぎて=には出来ないのではないかなと。

でも、暴力を暴力で返すとどうなるか?
という事を、アフリカのシーンを入れる事で警鐘しているんだろうなと感じたし、その中でも色々感じる事が出来るシーンだった。

セリフがそんなに多くない中で、観ている側に想像出来る余白を大いに与えてくれるの作品なので、本当に色々と思いを巡らせる事が出来た。

邦題がだいぶクサイ感じではあるし、原題や英題の方が断然いいけど、子供に見せたい作品だと思ったので、そういう意味では邦題もありなのかな。笑

大人もたまにはこういう作品を観て、考えなければいけないですね。


2022-172
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