デンマークとアフリカ。2つの国を舞台に2組の家族が苦難に直面しながらも力強く生きる姿を描く人間ドラマ。
暴力の応酬は愚の骨頂。理不尽な暴力に晒された時、どう対処すべきなのか。いかに赦しを与えるのか。映画では、人間が備える暴力性を直視し、「復讐と赦し」を問いかける。
2人の少年が何度も高い塔の上に登る。眼下に広がる美しい世界には、高潔な人も
いれば、暴力で物事を解決しようとする人もいる。妊婦の腹を裂くような、はらわたが腐った奴もいる。そんな世界で少年達は生きていく。
暴力性や怒りをコントロールすることの大切さ、復讐がどれほど愚かな行為かを身を持って教える父親。子は親を見て育つ。
親と子の関係性がいかに大事かを切実に感じさせる作品かな。