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未来を生きる君たちへのsonozyのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
4.5
2010年(デンマーク)スサンネ・ビア監督(女性)
原題: デンマーク語「Hævnen」=復讐、英題は「In a Better World」
アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で最優秀外国語映画賞を受賞。

アフリカの難民キャンプで働き、時々帰ってくる医師アントン。
別居中で同じく医師の妻マリアンは、悪ガキ達にいじめられている息子のエリアスと、その弟モーテンと暮らしている。

母をガンで亡くし、父クラウスと共に祖母の家に越し、エリアスのいるクラスに転校してくるクリスチャン。
彼は、母が死んだのは父が見放したせいだという憎悪の念を抱えている。

エリアスへのいじめに巻き込まれたクリスチャンは、暴力には暴力で返す!と、悪ガキのリーダーのソフスに復讐を図り大怪我を負わせる。

「復讐にきりはない」と子供たちに諭すアントンだが、難民キャンプでは、妊婦のお腹を切り裂く極悪人"ビッグマン"の脚の治療という状況と対峙する。
アントンがキャンプから戻り、二人の息子とクリスチャンを連れ外出した際のいざこざで、クリスチャンの復讐心に再び火がつく・・

「暴力」とどう対峙するのか、憎悪や復讐心を抑え込めるのか...
自分がこの立場にいたらどう対応出来るのだろう。。と考えさせられる、ずっしり重いテーマでした。
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