ゴン吉

植村直己物語のゴン吉のレビュー・感想・評価

植村直己物語(1986年製作の映画)
4.0
探検家の植村直己の半生を描いた伝記的作品。
西田敏行が主演、倍賞美津子がヒロインを演じる。 

探検家の植村直己(西田敏行)は、1973年にグリーンランドのシオバルク村から久しぶりに東京に戻って来た。
地下道の階段で出くわした女性(倍賞美津子)と、知り合いの食堂で偶然再会し、一目惚れして自分が書いた本を彼女にプレゼントするところから物語が始まる。
1966年ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4807m)に単独登頂に成功し、続いてアフリカ最高峰のキリマンジャロ(5895m)に単独登頂、1968年には南米最高峰のアコンカグア(6960m)に登頂する。
続いて北米最高峰のマッキンリー登頂を目指すが、単独登山の許可が下りず、やむを得ず断念。
1970年には世界最高峰のエベレスト(6848m)に日本山岳会とともに日本人として初登頂に成功する。
1970年には、マッキンリー(6194m)に単時登頂し、五大陸最高峰を制する。
1971年にはエベレスト国際登山隊に加わる。
その後は単独秘境探検に挑み、北極圏アラスカの12000キロの犬橇単独行に成功すると、寄付を募り多くの人々の支援を受けて、1978年には世界初の犬橇単独行で北極点に到達する。
最後の挑戦として南極横断を試みようとするが、フォークランド紛争が勃発し、アルゼンチン政府の許可が下りずに断念する。
その後、北海道での野外学校開校に向けて勉強のためにアメリカに向かうが………  

世界的な探検家の植村直己とその奥さんの半生を描いており興味深い。
雄大な大自然の映像も素晴らしい。
奥さんはよくできた人ですね。
フォークランド紛争という歴史のいたずらが彼の人生を変えたのかもしれません。
もっとも植村さんにとっては好きなことをして最期を迎えたのですから幸せな人生だったことでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。
「冒険とは生きて帰ることだ」 

2022.12 NHK BSP で鑑賞
2022.2 NHK BSP で鑑賞
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