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ツィゴイネルワイゼンのakubiのレビュー・感想・評価

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
3.7
妖艶な櫻色の骨。永遠と千切られてゆく蒟蒻。飽くなき食欲。脳髄をふるわせる煩悩を数える鐘の音。
見えているものは夢の果てのあべこべの幻惑。あるいはちぐはぐな夢幻。その眩い奇妙さと残酷な可笑しさにふるえながら、きっとずっとお迎えがくるのをまっていた。
今宵、真っ赤な三角の月が昇ったってわたしは悦んでしまうかもしれない。
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