チャンスをピンチに

震える舌のチャンスをピンチにのネタバレレビュー・内容・結末

震える舌(1980年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

穏やかすぎる家族の平凡な日常が破傷風により破壊されていく。

ひょんなことから破傷風に侵された娘が最終的には奇跡的に回復する、ただそれだけの話ですが、最小限のキャスティング、最高の音楽で最大級の恐怖と絶望が表現されている。

渡瀬恒彦、十朱幸代夫婦が娘の看病に疲弊し、人間性まで破壊されていく様を見事に演じ切っています。ラストシーンの娘が意識を取り戻すシーンで渡瀬恒彦がジュースを買うために嬉し泣きをしながら院内を時速80kmぐらいで疾走するシーンは必見です。