クロネコ

震える舌のクロネコのネタバレレビュー・内容・結末

震える舌(1980年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

子役の演技に圧倒させられた。口に手を入れられたり管入れられたり、泣いたり痙攣起こしたり。とても5歳くらいのやることではない。脱帽。

発症から4,5日までは劇的に描かれていたものの、それから2週間までが何にもなく、え?という感じではあった。ただ最後の駆け足感は病気の快復のスピードを出したかったのかもしれない。そして、父親がジュースを買いに走ったあの場面はとても心に響いて涙が出そうになった。同じ立場になれば自分も足がもつれるくらいに走るだろう。それが親というものだ。

音楽があの偉大な芥川也寸志ということで、無伴奏のチェロ組曲を中心に、クラシックと、昔でいうところのコンピュータミュージックが時々流れているのが不思議な感じがした。特に、悲惨な場面で長調のメロディが流れるところが何とも居心地の悪いような気分にさせられた。
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