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震える舌の708のネタバレレビュー・内容・結末

震える舌(1980年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「疑惑」「鬼畜」「砂の器」など、野村芳太郎監督には好きなものがいろいろありますが、この作品も野村監督だったんですね。

公開時、小学生の高学年だったのですが、CMか何かで予告編を観て、口から血を流してうめく女の子に恐ろしさを感じてました。

子供の頃から破傷風ってよく耳にしていたし、予告編での女の子のうめきは破傷風が原因だというのはわかってましたが、こんなに恐ろしい病気だったんですね。周りにいるのが神父か医療関係者かの違いくらいで、女の子はまさに「エクソシスト」とほぼ同じ状態でした。

この当時、破傷風の症例があまりわからないということもあり、両親は娘を心配しながらも自分への感染をかなり気にしていていましたが、それも正直なところだとは思います。実際には人から人への感染はないそうですが、インターネットがない時代の人にとって情報を得る機会が少ないから、不安が拭い切れないのは仕方がないと思うんです。

十朱幸代扮する母親はしまいに狂い出していて、家庭内パニック映画みたいに思いました。そんな中、冷静に振る舞う中野良子扮する担当医。お上品な言葉遣いや語尾が気にはなりましたが、冷静さって大切よねぇと改めて思います。看病疲れで全員が倒れたらまずいからこそ、ローテーションで休むのは大切です。

入院から2週間経っていきなり治った娘のシーン。あまりに唐突すぎるとは思いましたが、無事に治って一件落着。

渡瀬恒彦扮する父親が、娘完治の嬉しさのあまりにアップルジュースの缶をすっ飛ばすのは過剰演出に思えました。嬉しいのはわかるんだけど。

チョコパン食べたいなー。
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