ドブさらい亭ヘドロ

震える舌のドブさらい亭ヘドロのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
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子供が病気という化け物と闘う恐怖映画…にしか思えない、ブルブル。
難病物なのに、野村芳太郎監督の演出が『八つ墓村』と変わらないテイストな上、芥川也寸志さんの不穏な場面につけてる音楽がゴブリンの様な味わいで、正直『エクソシスト』より怖いです笑

かといって、リアリティが無い訳ではなく、親が自分に病気が移ったんじゃないかと思う恐怖や病院の人のクールな対応や町医者のいい加減具合笑は本当合点がいく写実でした

渡瀬さんと十朱さんの夫婦の弱り具合と子役のウギャァな演技も恐怖感を高めます
夫婦がパニくってもいつでも冷静沈着な中野良子さんの先生役が素晴らしかったです
安定の蟹江敬三さんと北林谷栄さんの観音様っぷり

この映画は僕にとってトラウマ映画で、観るのも20年以上ぶり、3回目ではないかと思われます。子供の頃、この映画で破傷風を覚え、絶対泥遊びはしないと決めました笑
野村芳太郎監督は僕の中ではトラウマ映画監督で、『影の車』『八つ墓村』『鬼畜』そしてこの『震える舌』が4大トラウマ作品です。あー怖かった笑