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震える舌のnikoのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
4.2
有名な本作、やっと見れました。

1980年に公開、破傷風にかかってしまった3歳の娘と看病する両親の話。
両親を渡瀬恒彦と十朱幸代、娘を若命真裕子が演じている。
ふとしたことで破傷風にかかってしまい、町医者には風邪と診断され、大病院の再診察では「お父さんの躾が厳しいからでしょ〜」なんて言われる。凹む父。81年生まれの私は十分優しいお父さんだと思ったけどw

その後の教授の診察から破傷風だと診断され、本格的な治療が始まる。

同じ4歳の娘を持つ身としては目を背けたくなる描写が続き、親の、特に母親の辛さは痛いほど伝わった。
子役の演技が冴え渡り『この子は演技でやってるんだ、ちゃんと今も生きてるんだ』と思いながらではないと最後まで見れなかったです。

中盤、父親が菌に対し
なぜ宿主を苦しめるのか、宿主が死んだらお前も死ぬんだから共存しろよ!とぶつけます。
人間が生まれるずっと昔の太古から地球に存在する菌。
でも菌にとっての本来の宿主は地球であり、猛毒は地球を傷つける私たち人間ではないか、と考えさせられました。

ラストは子役の演技、父親の歓喜の行動に感動しました。
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