スローモーション男

太陽の王子 ホルスの大冒険のスローモーション男のレビュー・感想・評価

4.8
 高畑勲監督長編デビュー作

走れ~走れ~ホルス~🎶

太陽の王子ホルスが北の村の人間たちとともに悪魔と対決する物語。

オープニングでホルスとオオカミたちの群れが戦っているシーンから度肝抜かれます!
斧を振り回しながら、縦横無尽に走り回る。1968年でこのクオリティの高さ!
その後のお化けカマスとの死闘も作画が凄い!

 高畑勲と宮崎駿が共同体のなかで、如何にして人間たちの団結力の強さが見せたいのだとわかる。学生運動にも繋がるような巨大権力に立ち向かっていく人々を描いたみたい。

ヒロインのヒルダがちょっと怖すぎる…。あんなキャラクターを登場させてしまうのが狂っていました。

そして、この作品に3年も製作をし、興行的に大赤字を出してしまった高畑勲も恐いなと感じました。