太陽の王子 ホルスの大冒険の作品情報・感想・評価

「太陽の王子 ホルスの大冒険」に投稿された感想・評価

Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、WOWOW。いろいろ加入しているので、たまにもったいない気持ちになりときどき仕事の合間に各サイトを徘徊している。「まもなく配信終了」コーナーで見つけたこの映画。存在はちいさい子どものときからなぜか知っていて、イメージは古くさい映画で、ずっと観ていなかった映画。
「ジブリ汗まみれ」や高畑勲監督のお別れ会でも最近名前が出てきていたのを思い出して観てみた。

背景や理由を深く掘り下げずにどんどん進んでいくストーリーはともかく、カット割りやレイアウトは現代の平べったいアニメも見習ってほしいくらい。街に狼が攻めてくるところのストップモーションの演出も、世界初なのではないだろか。時間的にアクションシーン描く時間がなかっただけかもしれないけど。

内容ももっと子ども向けかと思いきや、心理描写も多く大人向けと言ってもいいくらい。1968年、50年前の映画とはとても思えない。当時の評価はどうだったんだろう、とウィキペディアを見てみたら……ご想像にお任せします。
だけども「会社がプレハブを作ってもらいたいのに君たちは鉄筋コンクリートを作ろうとしている」という東映動画の偉いさんのコメントに、製作陣の気合が感じられてアツくなる。
新文芸坐の高畑勲追悼特集、東映アニメーション・オールナイトにて2回鑑賞。
50年前に作られた作品だけれど、大胆なカットやシーンの切り替えなどは今見ても新鮮。
テーマは人間についてで、現代にも通じる普遍的だけれども強く訴えかけるもの。
トークショーで当時の現場の雰囲気を少し感じられた気がします。
うちだ

うちだの感想・評価

3.0
子供向けのわかりやすい活劇かと思ったら、ヒロインの複雑な心境を演技で表現する、大人になって見方が変わる二度美味しい作品だった。アニメーションももちろんすごい。
基本設定はよくわかんなかったけど(笑)
たむ

たむの感想・評価

4.1
高畑勲監督の最初の劇場用アニメーション映画として、後のジブリ作品の原点として、日本映画史上の超重要作品です。
オープニングのアニメーションの動きの面白さから、冒険・英雄映画のセオリーを攻めながら、人間の心の疑心暗鬼や扇動についてもテーマ性を強く描きます。
高畑勲初監督作品にして、宮崎駿初の本格アニメ進出作。

単純な冒険活劇ものかと思ったら、ヒルダという女の子の登場から作品の雰囲気がガラリと変わる。ヒロイン登場ってことは、いよいよ『未来少年コナン』や『ラピュタ』のような少年少女の健康的な冒険がはじまるんかと思いきや、なんとヒロインが村人たちの疑心を利用して主人公を陥れる、という斜め上をいく展開に。そこから完全にホルスからヒルダに主人公の座がわたり、良心の呵責に懊悩する可憐なヒロインが物語のハイライトとなる。その苦悩がこの作品に「深み」を与えている。
ジブリ的かどうかわからないが、カットのつなぎ方や、アクションシーン、アイデアを振り絞って平凡なストーリーを平凡にしないような工夫と意地が見られ、たいへん楽しかった。
wami

wamiの感想・評価

2.9
ストーリー6
キャスト6
映像4
音楽3
またみるか4
プラス要素6
当時のアニメとしてのスゴさは感じつつもさすがに現代の水準に照らすと面白くは決してない…と思う
日頃慣れ親しんでるアニメや映画よりも全体的に編集がワンテンポ速いせいもあってか往年のディズニー短編映画とかに感じる狂気に似た感触があった。アニメ史についての知識はほぼ皆無だからわからないけど、この頃は日本アニメ固有の表現が確立される前だから直接の参照元が外国産アニメメインだったみたいなこともあるのでしょうか。
mochiz

mochizの感想・評価

2.5
古さを感じさせないアニメのレベルは凄い。

予告編で「よい子のみなさんにおくる、ゆかいでたのしい長編まんが」と謳っているのに、初手から暴力スタートで、ホルスは単純に好戦的だし、ヒルダは複雑で悪すぎるし、ほぼユーモアなしの大辛口で笑った。
よい子にもこれくでらいでいかないと!ということだろうか。
あと「太陽の王子ホルス」というより「あ○まのいも○とヒルダ」である。

新郎だけは彼女を許さないと思う。

このレビューはネタバレを含みます

予想を遥かに超えてきた、面白すぎる

魚眼レンズ、(おそらく)実際の光源を用いた船手のシーン、止め絵、俊敏なカメラワーク等々、さまざまなことに挑戦してる。これがいろんな作品の礎になったんだろうなと。こういうアニメーションの原点みたいな作品に出会うと縦系列でアニメ観たい欲が高まって、かなりモチベーションが上がる。あの空を飛べる石は天空の城に影響与えてるんですかね?

映像表現に特化してるだけだと眠くなるのに、面白く観続けられたのは、心理描写も妥協してないから。悩み、自己と向き合うことを避け続けるヒルダが全然戦おうとしないのがいい。だからこそ引きつけられる。心の内側を視覚的にみせる映像が不気味なのもいいし、ホラーっぽいのも最高でした。

序盤の異様にスピード感あるアニメーションはなんなんだ?作画が!とかいう感じではなく。もしかしたら時間を短くするように指示を受けてのアレかもしれないけど、それがまた味になっててよい。

奥行きのある世界観もまた
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