わわう

推手のわわうのレビュー・感想・評価

推手(1991年製作の映画)
3.8
プライドの話だな…と思った。

なんで息子は自分の妻のストレスをわかってあげないんだよって思ったり、お父さん行方不明の時に暴れたりとか…私としては息子の態度が結構嫌だなぁとか思いながら最初は見てた。
まぁ妻には妻でそんなにお父さん嫌?(でも確かにずっとだったら嫌かも…)とか思うし、お父さんももう少し周りと馴染もうとしようよ?とかも思うわけだけど。
でも、だんだんみんなそれぞれにプライドがあるからこうなってるのかな…と思うようになった。息子とか父の立場としてこうあるべきというプライドもあるし、それ以前に個々の人間としての自尊心というか。誰が特に悪いとかではないからこその衝突なのかも。
確かに高すぎるプライドは良くないのかもしれないけど、でも最低限の自尊心は絶対必要で、失くしてはいけないよね…

最後の方に、推手というのは、常に相手から離れず相手の力を受け入れながら自分の力を返していく(うろ覚え)という技なんだよ、結婚みたいね、みたいな会話があった。
相手がいての自分でもあるし、どちらか一方が強くなって打ち負かしたり逆に押さえ込まれたりするのではなく、そのバランスが大切なのかなと思った。
(でも現実は、みんながそういう姿勢でいたらいいけど、一人推手はできないし…難しいよなぁって思ってしまったけど…)

お父さんが強すぎるのが良い。あと、中華料理が美味しそう。小龍包たべたい。
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