わわう

チャイルド・イン・タイムのわわうのネタバレレビュー・内容・結末

チャイルド・イン・タイム(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

カンバーバッチもケリー・マクドナルドも好きな役者さんなので、そのうち観たいと思いつつ悲しそうすぎてなかなか腰が重かった作品。ようやく観ました。
カンバーバッチとケリーマクドナルドをはじめとした役者さんたちの演技力でひきつけられて最後まで見れたけど、お話として地味というか、なんか…不思議な感じだった。

個人的に普段から警察やら探偵が出てくる話ばかり観ているのでどうしても、行方不明になった娘がどうなったのかというところが気になってしまうんだけど、この作品で中心としたいことはそこではないんだなと思った。
カンバーバッチのお母さんが生まれる前の息子に会ったことがある、だからケイトもどこかにいる。ケイトを思い続けて。…というのは、なんとなく感覚?感情としては言いたいことわかる。けど、理屈としては繋がらないような…。まぁラストの弟に繋がっていくのはわかる。そこをあまり突き詰めて考えるものでもないのかな。

カンバーバッチの友達が「ジョークの本を書いたんだ」と言って病んでしまってのくだりも、いなくなった子どもを探す、という意味合いで重ねてるんだと思うけど、やはりいまいち繋がりが見えなくて、観ながら必然性を努力して探してしまうような感覚があった。
とはいえ、あの役者さんの「子どもに戻ってしまった大人」の演技もすごくて、目が離せなくなるような惹きつけられるものがあってよかった。悲しいけど…。

あとお話に直接関係ないこととして、その政府の教育計画?について、どこの共産国家よ、みたいな台詞があったけど、日本の義務教育もおおよそそんな感じだよな……と思ったり。

詩的な感じ、理屈ではない感じというのか、あえてはっきり描かない表現とわかりにくさが結構境界線な感じはあって、少し腑に落ちない印象は残るんだけど、他にはない雰囲気で不思議とつまらないとは思わなかった。やはり役者の演技力…?
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