IMAX版上映は鑑賞を逃してしまったのでドルビーシネマ版上映で初めての「映画館でAKIRA」を済ませてきました。
いやいや…このリマスター凄くないですか？
レイヤーを視認出来ると言うか、平面なのに立体的な映像体験が出来ると言うか。
もう再現出来ない(予算的にも)手書きアニメの力を再確認。
場面展開に使われる、鉄雄無双に使われる劇伴も大音響だと興奮が桁違いだ。
自宅での初見時には感じなかった「カオリの死」に不快感を「鉄雄と金田の回想」には虚しさを感じれたのが嬉しい。映画館での没入感故だろうか。
物語や演出を今更語る事も無いが今年になって鑑賞した「漫画原作者本人によるアニメ化作品」「潤沢な予算で作られたOVA的劇場版アニメ」と比べても構成が「映画」として特出しているなと感じた。
三幕構成なんかとは無関係の漫画の映像化を2時間の映画にまとめ上げる事の何と難しい事か。
本作がこのクオリティでリマスターされて、金田のバイクチェイスをスピルバーグが実写化した2020年に新たなAKIRA映像化は必要なのだろうか…？
頓挫してるハリウッド実写版も、原作全てを再アニメ化する企画も、僕の予想を大きく覆す傑作だと幸福この上無いのだが。
