店長

アキラ AKIRAの店長のレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
4.0
超有名作だが前回は視聴途中で断念したのでリトライ。
ディストピアと化したネオ東京で、人体実験による子供たちとそれに交わる鉄雄がおかしくなる話。

昔の作品でやはりすごいなと思うのは動き。ヌメヌメ動く。バイクシーンは全てのアクションの祖と言えるほど、カッコいい。令和でもカッコいい。

超能力バトルは現実には存在しないのに、それがまるで防壁や超能力の押し付け合い、それらが目で見えるかのように表現されている。描き方がとても上手い。

金田が昔から頼りになる兄貴分だったということも差し引いても、最強鉄雄に抗える説得力は主人公補正以外全くない気がする。飄々と戦場でクレバーに立ち回り生き残る主人公というイメージはわかる、十分に伝わっているのだが、それでもあの光線銃で太刀打ちできるわけないと思うのは無粋だろうか。

超常的能力の行く末が破滅的だったのでそこに何も想いを寄せることもできなかった。感情移入がしにくい。
鉄雄がコンプレックスで大きな力を得た時の振れ幅が凄すぎること以外、あまり理解はできなかった。
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