すごいものを見てしまったナ〜
バイクの余韻のある光。
無機質なビルたちもバイクを走らせれば生きてるかのように流れていく。
総セル画材15万枚で生み出された映像の勢いに、時間を忘れてしまう。
AKIRAが生まれた、1980年代。
この頃の日本アニメの輝きをなにものも越すことはできないんじゃなかろうか…
原爆、1940〜1960年代の学生運動、高度経済成長など混沌としていた、あの日本をどこか彷彿とさせる映画。
絶賛ゆとり世代の私には、想像すらもできない世界観が広がっていてただただ圧倒された。
できるならば、中学や高校で見ておけばよかったと思った。
何にも縛られず自由な時に。
あと音楽がエグい。
最近、エレクトロニカは、さまざまなジャンルの音楽と繋がり領域を広げている。
だが逆に言えば、テクノあってのプラスαのように感じる。
一方、「Kaneda」は、インドネシアの伝統楽器、男声、祭りの掛け声、そうした生の音が中心なのに新鮮だから驚く。
30年前に制作費10億をかけるなんてブッとんでる。
とにかくすごい。
私はこれからこれを超えるヤバイものに出会えるのだろうか。