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アキラ AKIRAのtoncoのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
5.0
分かりやすいチョイス、失礼します(^^;)カウチポテト族2本目は、今もなお世界中でカルト的な人気を誇るアニメ映画「AKIRA」!!

「レディープレイヤー1」のアルテミスの超カッチョイイバイクと革ジャン…の元ネタである本作、実は見たことなかったのでこの勢いで鑑賞しました。
それと最近、ハマっていたアニメ吉田秋生先生の「バナナフィッシュ」が、この大友克洋先生の「AKIRA」の影響を大きく受けてると聞いたので興味があって。

※AKIRAは、連載開始が1982年で映画化が1988年。バナナフィッシュは1985年〜連載

確かに想像以上に世界観やキャラクター作りに同じ匂いあり。
少年が政府に立ち向かう対立構造、タイトルの正体とか、主人公の圧倒的なハイスペックぶりとか。

何しろ本作、「金田のバイク」しか知らなかったのもあって、先の展開が全く読めず最初からずっとおもしろかった。

アニメーションは、今から30年前の作品とは全く思えない。全然古くない。
バイクアクションの勢いも去ることながら、グロテスクな描写も演出がエグい。
「グチャっ」じゃなくて、「グゥウチャアァァアアアイアアア」という緩急つけた描写で、恐怖を植え付けてくるのだもの。

もちろんただのグロではなく、普遍的なテーマ「持たざるものの悲哀」を描いた人間ドラマも心に響く。
ネタバレコメントにて一番ツラかったシーンを書くけども、無駄な演出がないから、読み手側にいろいろ想像させる余地が残されて、、あと何日かは引きずりそうだな(^^;)

観る人によって解釈が異なるラストシーンも良い。時代によっても捉え方が変わるのかも。
こちらもネタバレに。

こんなに高揚感、余韻を楽しめるなんてな〜幸せな映画タイムでした。
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