たまに遭遇するめちゃくちゃ愛おしくなるタイプの邦画だった。
頭のネジがハズレまくったキャラクター、狂ったストーリー、なのにきちんと筋があって気持ちもノレる。
ノッキンオンヘブンズドアのような儚いのにどこか清々しい感じやミーンストリートのデニーロのような笑顔で破滅的な感じとか、邦画だとスワロウテイルとか、そんな気分。
そしてパカパカガラケー全盛期ぶっ刺さりジェネレーションとして心象風景すぎる。
博多や小倉、渋谷の風景が心に沁みる。
キャナルシティ博多！天神！中洲！
自分が過ごした頃よりも昔の時代だけれど何もかもが懐かしく感じる。
よく知る風景なので倫理的な抵抗感も抱きやすい内容だけれど、どこかで見たことある気がする人物ばかりで憎めない。
キャスト最高。
しれっと出てる蒼井優とか塚本高史とか。
あの頃の中島美嘉や市原隼人がなんとなく見たくて観たけれど、他では味わえない唯一の味のある映画だった。
自分にとってひたすらに懐かしくて心地いい作品。
好きすぎて手元に置いておきたい。
そういえばタローちゃん可哀想だけどカツアゲする奴だから致し方なし。
