アナ

緑園の天使のアナのレビュー・感想・評価

緑園の天使(1945年製作の映画)
3.6
爽快感ある良い映画だった。
20年代のイギリス。馬に心惹かれている少女の話。

恋に身をやつしているお姉さんと対比的に、馬に心惹かれ恋しているエリザベステイラーのキラキラした笑顔。何かに心が奪われてる人ってこういう表情するよね、という顔を幼いながらに本当によく演じている。迷いはなく、全てに飛びつかず本当に大切なものを見極める気高さも素敵。
名声や金で騎手となる人もいるけれど、主人公の止めどなく溢れる深い愛が結果に結ばれるっていうなんとも胸が熱くなる展開だった。

主人公や夫を指南する母もまた偉大であり、時には見守り、時には優しく方向性を導く。素敵でかっこいい母と、良くも悪くも人間味ある温かい父の夫婦も穏やかで良かった。

主人公を支えるミッキールーニーは、ジュディーガーランドとも共演のあるエンターテイナー。ティファニーの日本人役で出演されてる方だったのか。

伸びやかなイギリス家庭と、草原を走る少女と馬。
クライマックスのレースの場面は手に汗握った。

動物に天性的に心奪われ、心を通わせるっていうお話はグランブルー(イルカ)を思い出した。
アナ

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