1963年 監督:マキノ雅弘
2022.10.07視聴-451
● 鶴田浩二(次郎長)
●大木実(大政)
●松方弘樹(大瀬の半五郎)
●山城新伍(桶屋の鬼吉)
●佐久間良子(お蝶)
懐かしの東映チャンバラ映画を久しぶりに通して観た。
監督はマキノ雅弘だか、1963年となればすでに黄金期は過ぎている。
したがって、配役も一時代をきづいた面々は完全に卒業、当時の若手の配役で固めている。
ところが、この若々しさが、逆に黄金期の底なしの明るさ、華やかさを彷彿させ、活力もあって清々しい。鶴田浩二がまさにかけ出しの次郎長にぴったしの演技をしている。
(もうすでにこの若さで男の色気が漂っている)
3部作(3作目まで観て、4作あることに気付きましたすみません)の第1作。
次郎長の子分もまだまだ揃っていない。
小さい頃だいぶ次郎長ものの映画は観たが、どんな風に子分が揃い、どうして街道一の大親分になったかは覚えていない。それだけに新鮮で、ほんとに面白かった。というより気持ちが良かった。この感触は久しぶり。
安っぽい人情話だけれど、あまりに安っぽいので新鮮味があってホロリとした。
森の石松役の長門裕之が最後にちょろっと顔を出したが、両目が開いている。この後、片目を切られるのか、どうしてそういうことになったのか、その経緯も楽しみだ。