ゆみモン

破戒のゆみモンのレビュー・感想・評価

破戒(1962年製作の映画)
4.5
1948年木下恵介監督版も良かったが、こちらもそれから14年経って撮影や映像技術等の向上のためもあってか、よりリアリティに溢れ感動的だった。

部落出身というだけで身分を隠し、また隠していたことまでも罪であるかのように、子どもたちの前で土下座までして謝る丑松が切なすぎる。
優しく繊細で悩める丑松に、市川雷蔵はピッタリだ。
船越英二や三國連太郎が、他の多くの作品とイメージの異る役柄なのも面白いが、さすが名優で違和感はない。

丑松(市川雷蔵)、志保(藤村志保)、猪子蓮太郎の妻(岸田今日子)らの日本語の美しいこと!!

そして、やはりこの作品でも、子どもたちの演技がなんとも素晴らしい。