さけ

エターナル・サンシャインのさけのネタバレレビュー・内容・結末

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映像も脚本も美しい。
回想シーンは「記憶」と言うこともあってか、現実と夢が入り混じったような不思議な世界観になっています。
部屋の中の雨、砂浜のベッド、室内と波、部屋と砂浜など...アンバランスさが一瞬一瞬を写真で収めたくなるようでとても良い。
シーンが多いので撮影はとても大変だっただろうな。

回想と現在が行き来するため複雑な脚本ですが、程よくコメディ要素もあるので重くなりすぎず全体のバランスが良い。
最後のセリフもグッときました。
どれだけ嫌になって別れてしまっても愛していたのは事実なんですよね。その記憶を無くしてしまうのはとても悲しい。
どちらかと言うと今まで「忘れることで生きていける」と思っていた人間なので今作は考え方が改まったと言うか衝撃を受けました。消したくなるような辛い記憶も自分を作り上げている一部なんだなと考えさせられました。前を向いて生きていかないとな。
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