RIO

エターナル・サンシャインのRIOのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
5.0
“もうすぐこの記憶も消えるわ、どうする?”
“楽しもう”

幸せだったあの頃の感情を忘れてしまったら…

過去の大切な思い出を整理するか、無かったことにするか、人それぞれ歩み方は違えど、
狂おしいほど愛おしい恋をしているのなら、
今この瞬間を全力で楽しもう。

たとえぶつかり合って、気持ちが離れてしまってもいい。
どんなことでも、全て受け入れて前に進んでいけばいい。

それができなかった時は、落ち着いて後ろを振り返れば良いじゃないか。

そこには、決して無駄になることのないかけがえのない時間が流れてる。


とても難解なストーリーやSFチックな世界観と演出があるから、1回観ただけじゃ作品の魅力をなかなか汲み取れないけど、
恋愛のどっちつかずの感情をセリフ1つ1つにリアルに落とし込んでるから、
観れば観るほど、気づけなかったメッセージや魅力を発見できる。

ジムキャリーもケイトウィンスレットも、
荒ぶる感情の変化と繊細な心情の動きを
非の打ち所のない素晴らしい演技で演じ分けてる。

奥深くて、切なくて、それでいて心底愛おしい。

恋の痛みを忘れたいって誰しもが思ったことのあることだけど、絶対に忘れたくないって思う思い出もあって、
素晴らしい未来を夢見るなら、過去を無かったことになんてできないよね。

本当に大好きなラブロマンスの傑作。


恋愛って最悪で最高だ。
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