Jimmy

デッドエンドのJimmyのレビュー・感想・評価

デッドエンド(1937年製作の映画)
4.0
ウィリアム・ワイラー監督によるニューヨークを舞台にしたドラマ。
タイトルの『デッド・エンド』というのは、この映画で「ニューヨークは通りが必ず川に突き当たる」といった表記があるが、実際に警官が川岸に立つと「DEAD END」という看板が立っていて、「あぁ、川に突き当たるという意味なんだ」と思う。

主演はシルヴィア・シドニー。この女優、フリッツ・ラング監督作品にも結構出演していて『激怒』、『暗黒街の弾痕』、『真人間』に出ていた。
共演は、ジョエル・マクリー、ハンフリー・ボガート。…H・ボガートはクレジット3番目であり、過去に8人も殺した殺人犯として追われているがプラスチックで整形して一見しただけでは、昔住んでいた町でも判らない容貌という設定。

物語は、少年たちのワルを描いたり、男女の恋愛を描いたりしているが、とりわけ印象的だったのが「イーストリバーでは、富める人達の建物からは、貧しい人達の家を見下ろせる」という紹介があって、本当にその構図が出て来た時には、黒澤明監督の『天国と地獄』の貧富の差を描いたシーンにそっくりで驚いた!
Jimmy

Jimmy