マレーシアの高校で「タレンタイム」というオーディションが行われていた。
生徒たちは楽器演奏、歌やダンスなど思い思いの特技を披露していた。
家庭環境、民族や宗教の問題を織り込みながら、耳が不自由なマヘシュと彼が恋をするムルー、学業とオーディションで競い合う転校生のハフィズとカーホウらがメインで話は進んでいく。
恋するマヘシュとムルーが語り合っている場面に唐突に現れるオムツをした可愛い幼い子供たちが、2人を祝福するかの様な天使に見えた。
この2人のラブストーリーがとても良い。
純粋で真っ直ぐでキラキラしていて。
ギスギスしていたハフィズとカーホウのラストシーンも良かった。
優しい、余韻の残る良い映画だった。
51歳の若さで亡くなったヤスミン・アフマド監督の他の作品も観てみたい。