Yoshmon

タレンタイム〜優しい歌のYoshmonのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
4.0
”言葉は話しすぎる。愛は沈黙のうちにも伝わるものだ。”

初めてのマレーシア映画。
タイトルの通り、優しい作品。

青春映画だけれど、単純にそれだけではない。

家族のあり方、
信仰する宗教、
使用言語、
ルーツ(人種)。

恋愛、
コメディ、
友情、
家族愛、
宗教間対立、
人種差別、
自己選択と運命観。

マレー系、中華系、インド系と多様な価値観が混在するマレーシアならではの、いろんな感情や要素が満載のストーリー。

***
”タレンタイム”という、Britain's Got Talentという欧米の人気番組のように才能を発掘して、人気を競う学校のコンテストイベント。それに関わる数人の若者を追った群像劇。

三人姉妹の愉快で恵まれた家庭に育ち、タレンタイムの選考に通過して練習を始めるムルー。

そのムルーの送迎を担当することになった耳の不自由なマヘシュ。

転校してきた何をやっても優秀なハフィズ。

この3人がストーリーのハブとなって周りの家族、友人との理解の食い違いによる衝突から、コンテスト当日にもたらされるそれぞれの結末。

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そして何よりストーリーの設定がタレンタイムなだけあって、とても素敵な歌、音楽に溢れてる作品。

冒頭に書いたのは、一字一句合っているか記憶が定かではないけれど、作中に出てくる歌のお気に入りの歌詞。
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