kazマックスグローバーレッド

銀河伝説クルールのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

銀河伝説クルール(1983年製作の映画)
3.5
惑星クルールの王子コルヴィンが仲間を集めて大魔王ビーストにさらわれたお姫様を救出する旅へ。エクスカリバーとスター・ウォーズをごっちゃにしたような1984年2月 日本公開のSF映画。本家『スター・ウォーズ』クワイ=ガン・ジンのリーアム・ニーソンや『ハリポタ』ハグリッドのロビー・コルトレーンが旅の仲間に加わる盗賊役で共演。

大魔王ビーストの「目」、蜘蛛未亡人なんか『ロード・オブ・ザ・リング』を想起させるけど原作はロード・オブ・ザ・リングのほうが古いからこっちが影響受けてんのか。

色んな動物に姿を変えられる旅の仲間でお調子者のレルが子供を喜ばせようと犬になったり守ろうとしてトラになったりするとこはホッコリ。この類のファンタジーアドベンチャー映画で動物トランスフォームキャラは同じく80年代『ウィロー』のお婆から最近じゃ『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の耳の尖った女の子まで定期的に出てくるね。

『シンドバッド七回目の航海』にも出てきた1つ目サイクロプスは、この映画では人間よりちょっと大きいサイズでいいヤツとして登場。最後の勇姿は『グーニーズ』のスロースを思い出した。あと、王子コルヴィ御一行が旅の途中で底なし沼にハマるとこがあるんだけど、あのスタジオ撮影の沼が『ヤング・マスター』的でいいね。

ファンタジーアドベンチャー物のVFXとしては63年『アルゴ探検隊の大冒険』ほど古くはなく、88年『ウィロー』で使われた当時最先端のモーフィング技術(動物に姿を変えるやつ)ほど新しくはなく、『フラッシュ・ゴードン』辺りと肩を並べる特撮技術がちょうど良い。CGではなく特撮チームが一生懸命創ってる感じ、好きだなぁ。