初めて会社の扉をくぐる時、女性社員たちが無表情で緩慢な動きであるだけで一発で異質な存在だと認識できる。音の効果もあるのかもしれないけど、速度の差だけて異質だと分からせるのは凄いと思った。
この異質さの原因を観ながら探すわけだけど、寄生虫という現実世界で起こり得る事を契機にして匂いやフェロモンという視覚認識できないことを要因にしているところが、画面のこちら側にも迫ってくる感覚(こちらでも起こり得るだろうリアリティ)を与えているように感じた。
人が佇んでいるだけで怖いし、画面の余白に気配を探してしまうのは異質なものに対する恐怖心だと思った。
寄生虫とその効果の大枠はクローネンバーグのシーバースと一緒。