あべ

ダーティハリー4のあべのネタバレレビュー・内容・結末

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりこの人自分で監督した方が良いな〜。クズをどこまでもクズに無様に描いて自分のヒーロー性を際立たせる。言ってしまえば確かにナルシストなんだけどこの人のは全く気にならない(ことあるごとに「泣けるぜ」ってキザに呟くの普通だったらサブイボ出るほどキモいがこの顔と声で言われたらカッコいい...ってなっちゃうよね)。
ソンドラロックも相変わらずお美しい。フワリと影の中から現れ生気のない顔で撃ち殺す姿がとても魅力的。
そしてラスト、オートマグ片手に逆行の中佇むショットは百点満点だよもう...。なんかこの人監督の映画を見始めてようやく陰影や光の使い方を意識し始められた気がする。それぐらい印象に残ったりうおっと引き込まれるショットが多い。
この犯罪者の人権、警察の過剰暴力という答えの出ない問題に対して正しさもある一方で間違っている部分もある主人公なのだけど、それでも自分の信念を貫き通すからこそここまで魅力的に見えるのでしょうね。
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