キミシマユウキ

パイレーツ・ロックのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)
4.0
1960年代イギリスでポピュラー&ロック音楽が制限されていた時代に北海にてロックを流し続ける海賊ラジオ局が民衆の人気を集めていた!!

『アバウトタイム』『ラブアクチュアリー』のリチャードカーティス監督による最高のロック映画!!
先日学校の文化祭で久しぶりに自分たちでライブをしてロックな映画を観たくなったので鑑賞第4弾!!!
(他のは #キミシマムザロックセレクト でご覧ください。)

UKロック好きは必見!!自分は60年代のロックにそこまで詳しくなく、数曲と登場するバンド名何個かくらいしか知らなかったがめちゃくちゃツボで楽しめた!!

ロック曲を流し続けるDJ達には音楽への情熱と魂が半端じゃなく、流れてくる曲は自然と体を揺らしたくなるような名曲ばかりだ!当時のイギリス国民が2000万人が聞いていたという人気局なのも納得!個性豊かなDJ達のラジオを自分もずっと聞いていたかった!
彼らのやることなすことがロックでカッコイイ!
イギリスで初めて「FUCK」を放送で流したり、週末は女の子たちを船に呼んで楽しく遊んだり、汚くてだらしないんだけど音楽に対する想いは誰にも負けない最高の仲間たちだ!
どんなにピンチの時でも、政府が彼らを規制し始めても、たとえ船が沈没しそうになってもラジオを続ける彼らの魂には
震えるぞハート!!
燃え尽きるほどヒートォ!!
オオオオオ!!
刻むぞ血液のビーートォォ!
って感じだ。(最近ジョジョネタが多い気がする)

キャストも英国臭が漂い豪華だ!
”伯爵”役は『M:I:Ⅲ』のフィリップシーモアホフマン。
基本真面目な役とか悪役ばかり見てきたのでカリスマ性あふれるロックな役が観れて感動した!終盤のスピーチはロックファンなら感動すること間違いなしだ!!今まで観た彼の役で一番好きかもしれない
”ドクター”役は『ショーンオブザデッド』『宇宙人ポール』などのニックフロスト!
相棒のサイモンペッグと一緒じゃない彼を見ると少し嬉しくなるくらい彼のことが好きだが、この役もぴったり!ただデブなのになんであそこまでモテる役なんだろう(笑)
他にも船の責任者クエンティンに『アバウトタイム』『ショーンオブザデッド』でお馴染みの名優ビルナイだったり、一瞬デイブが夜を友にする相手が『007/慰めの報酬』『ヘンゼル&グレーテル』等の!その英国発音のセクシーさで自分を癒してくれる!(知らんがな)ジェマアータートンが出ていたりと英国俳優ファンには馴染み深いキャスト一覧だ!!


ロックはやっぱり自由であるべきだし、規制や制限がされればされるほど反発したくなるのがロッカーだ。
曲は知らない人の方が多いだろうが是非見てほしいなと思った。

I Love Rock'n Roll !!!

これにて”ロック”な映画鑑賞シリーズはいったん終わり!
次は卒業ライブをするときにでも(三月くらいかな)別の映画を紹介します!!

~オマケ~
今作は130分以上と意外に長い尺なのだがそれより驚くのは未公開シーンの多さ!
軽く40分は超えていただけでなく普通に映画として見ても面白い!!監督も

「真の映画好きの方々がDVDの未公開シーンとして見てくれたら嬉しい。俳優たちもとてもいい演技をしてるよ」

と言っていて

「ここ!!ここにいますよ映画好きが!!全部見ましたよ!!最高でした!」

と言いたくなった。
ギャグシーンが多いがこの映画を気に入った方にはぜひ見てほしい未公開シーンの数々だ!!

あ、この映画をもう観た人はネタバレコメントでも熱く感想を書いているのでそちらもぜひ!!

音楽好き、60’Sロック好き、英国俳優陣のファン、そしてロックな生きざまに憧れる貧弱な色白キッズたちにはおススメの作品