1966年のイギリスが舞台。
もしも私がその時代にイギリスにいたとしたら、間違いなくヘビーリスナーだったであろう、北極海に浮かぶ船にある海賊ラジオ局“Radio Rock“。
イギリス国民の約半数がチューニングダイアルを合わせていたというのだから凄い話です。
それもそのはず、当時のイギリスでは劇中に流れる宝石のようなポップミュージック群がBBCからしか、しかも一日の内ほんの僅かな時間しか流れて来ないなんて全く信じられない状況。
イギリス人のポップミュージックに対する飢餓感はどれ程のものだったのでしょうか。
後半、沈み行く船の中で海中に浮遊するレコードをかき集めようと手を伸ばすDJ。
政府にたてついて愛する音楽をリスナーに届けようとする姿、というかどれだけ音楽が好きなのか。
劇中の曲はどれもご機嫌です。
ストーンズは流れたけれどビートルズは何故か架からないのね(笑)
真夜中にトランジスタラジオで新しい音楽をドキドキしながら寝床で聴いていた中学生時代を懐かしく思い出しました。