やっぱりカルカン

ベスト・キッドのやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

ベスト・キッド(1984年製作の映画)
3.7
NHKBSプレミアムシネマ
原題:The Karate Kid
の録画を視聴。

ジャッキー・チェンとジェイデン・スミスのカラテキッドは2回見たけど、こっちの映画を見るのは初めて。

Wikipediaによると
> 2010年のリメイク版『ベスト・キッド』では舞台は北京に移り、中国人から空手とはまったく異なる中国武術を学ぶストーリーとなった。
> 原題:The Karate Kid、中国語題:功夫夢)は、2010年のアメリカ・中国合作映画。1984年の映画『ベスト・キッド』のリメイクである。
このようにあるが、空手と思ってたのは勘違いだったのか(笑)うーん?そんな謎の中国武術だったっけ??じゃあなんで原題がThe Karate Kidなの??と色々びっくり。

個人的にはミヤギさんに空手を教えてもらうまでが少し長く感じたのと、いじめの描写が2024年現在の基準に照らし合わせると少しドギツイ感じがした。1人を相手に複数人でいじめるなんて、ほんとに可哀想だった。
恐らく後者は完膚なきまでにやられる屈辱的な体験と相手に心から勝ちたいと思う強い気持ちがないと上達しないから必要で、前者も生半可な気持ちではなく真剣に取り組みたい強い意志を表すために必要な要素なのだと思う。もしこの部分があっさりしていたらその分薄っぺらいストーリーになってしまったかもしれない。

そうは言ってもまあまあテンポがいいし最後はうるっと泣けるんだけど、ひとつ言うとしたらとにかくベタ。悪く言えば安直。お決まりの展開みたいなものが嫌いじゃない人は結構楽しめるんじゃないかと思う。
「バケモノの子」も似たような要素の映画だった。「ロッキー」や「ドラゴンへの道」も若干似ているかな?

ジャッキーのほうはジェイデン君の家が貧しく(女の子の家とは格差がありすぎて)釣り合わない、または「うちの子と遊ぶのはやめてほしい」といったようなことをガールフレンドの親からはっきり言われるシーンがあったような記憶があるが、この映画では直接ハッキリ言われる事はない。

念のため書いておくと、1984年ごろはまだおおらかな時代だったので許されたかもしれないが、無免許運転や未成年飲酒のシーンがある。
主人公の男の子が素直でいい子なので応援したくなる。最後はあっさり終わるけど、見終わった後「ほんとによかったね🥹」と思えるほっこり映画でした。