花とみつばち

欲望のあいまいな対象の花とみつばちのレビュー・感想・評価

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)
4.5
ルイス・ブニュエル監督、ブルジョアを嘲笑う作品。
その情けない老紳士を演じる、ブニュエル常連俳優のフェルナンド・レイ。
若い女性に熱を上げ振り回されるが、その悪女は二面性を濃く描く為に一人二役で、キャロル・ブーケとアンヘラ・モリーナが演じる。
一輪の薔薇でいつもコンチータを迎えるマチュー。
「 気が向かない 」「 明日にして 」「 捧げる気でいたが… 」等のあるたけの言葉でお預けにされてしまう。それでも今度こそは!と期待するがコンチータに交わされるマチュー。
最後の手段でガチガチの下着で立ち向かうコンチータが最高に笑える。
結局キスしかしてもらえないマチュー。
なかなか諦められないマチューはコンチータに家を一軒捧げてもバカにされ続ける。
そして、列車でバケツの水を被せ合う、コンチータとマチュー。
小間遣いだったコンチータの強かさが物凄く、ひれ伏すしかないブルジョアマチューが面白い。
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