tristana

欲望のあいまいな対象のtristanaのレビュー・感想・評価

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)
5.0
ついイイ気になって見てしまった、ぜんぜん覚えてなかったけど。特急列車の個室に乗り合わせた母娘連れ、従兄の仕事の知り合い、小人の心理学者。フェルナンドレイの奇行を見て少女、どうしてあのご婦人にバケツの水をかけたの?話して進ぜよう、それは私がパリにいた頃に…ってズームで話はじまるので大興奮。でも進行方向にむかって座りましょう、胃が悪くならないように。キリンみたいに長いキャロルブーケの首、アンヘラモリーナはアンドロイドみたい。コルセットに日常的な暴力にズタ袋、緑に埋もれた家。女と最初の約束で待つのは禁物、処女ときいたら血が騒ぐ。わざわざ話の腰を折って列車が荒野を走ってるだけの現在、意味もなく。こういうのが大好き。ソルボンヌで教鞭を?いや個人教授です。ストリップのフラメンコ見にきてる観光客の面々も良いしお母さんもお洒落。つい特別な目線で見てしまうけど木村恵吾も撮ってそうなクラシックな話で良かった。
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