よへ

ラヂオの時間のよへのネタバレレビュー・内容・結末

ラヂオの時間(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

こんだけ、巧みな小ボケ、大ボケのシャワー、波を押し寄せてきて、すごい作品です。
最後は涙する、笑って涙する、感動して涙する、不思議な作品です。

以下のセリフは一つ、軸になる名場面でした。

あんた何もわかっちゃいない。
我々がいつも自分の名前を呼ばれるのが満足して聞いていると思っているんですか!
何もあんただけじゃない。
私だって名前を外してほしいと思うことはある。
しかし、そうしないのは私には責任があるからだ。
どんなにひどい番組でも、作ったのは私だ。
そこから逃げることはできない。
満足いくものなんて、そう作れるものじゃない。
妥協して妥協して自分を殺して作品を作り上げるんです。
でも、いいですか、我々は信じている。
いつかはそれでも満足いくものができるはずだ。
その作品に関わったすべての人とそれを聞いたすべての人が満足できるものが。
ただ、今回はそうじゃなかった。
それだけのことです。
悪いが、名前は読み上げますよ。
なぜならこれはあんたの作品だからだ、紛れもない。
よへ

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