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ラヂオの時間のmoriguchiのネタバレレビュー・内容・結末

ラヂオの時間(1997年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

もう、20年も前の映画。

30歳の鈴木京香や、35歳の唐沢寿明に、うわ、今の私と同世代か!ってびっくりする。


大学生の頃、初めて観た時は、気にもとめてなかった台詞や作中のラジオ局の人たちの働きが、大人になってしみじみと分かる。

みんな、いろんな都合とかワガママに振り回されて、やりたいことからどんどん遠ざかっていく。
でも、曲がっていっても、ここだけは曲げちゃダメだって理念もあったりして。
そこを、若かりし?唐沢寿明が、なんかいい感じに演じてくれてて。

ラストのしっちゃかめっちやかしながらも、「みんな」で、わっしょーい!ってどないかしちゃうところは、さすが三谷さん。
三谷幸喜の映画って、これがあるから、面白いし、スカッと終われるんやろなあと思う。



作中で西村雅彦が「なんのためにこんなことしてるんだろうな」って、自分たちの仕事に対して、投げやりな台詞を言うんだけど、今の自分に言われてるみたいで、しみじみしちゃう。

でも、それでも私らは働くんだ、と元気をもらえました。

10回以上観てるけど、きっとまた観るんだろな。
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