ひろさん

ツレがうつになりまして。のひろさんのレビュー・感想・評価

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)
4.0
 BOOK OFFでパンフレットを見つけ、故佐々部清監督の作品であると知って購入し、BDで自宅鑑賞した。
 細川貂々の原作で、うつになったツレ(堺雅人)と妻のハルさん(宮崎あおい)の演技に親近感を持ち、泣き笑いできた楽しい作品だった。
 ハルさんは「会社を辞めないと離婚するよ」とツレをいたわってくれるが、こう言ってくれる妻がどれくらいいるだろうか。
 漫画を書くハルさんが追い詰められて爆発する場面もあり、葛藤する二人を応援する一方、自分や妻が同じ状態になった時にはこの映画を思い出したいと思った。
 ツレがうつになった原因の人物が梅沢富美男であったのもいいアクセントになっていた。
 2011年の作品だが、その当時宮崎あおいは前夫高岡奏輔氏と離婚協議をしており、映画の中で離婚した友人から「離婚は大変だよ」と聞く場面や堺雅人に抱きついて仲の良い夫婦を演じることをどのように感じていたのかを想像すると、役者は実生活と舞台を切り離す能力がすごいと実感した。
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