伊達家の実権を握る"仙台黄門"こと戸田流名人・藤木道満。
大名の弟・本多左近と剣の達人・島田虎之助を憎み合わせて天下を狙う。
これはもう完全に月形龍之介劇場。
悪行三昧、搔き乱すだけ搔き乱してくれる。
音無しの太刀の殺陣シーンも長く、3人がかりで殺られるのにも満足。
面白すぎて一日に二度観た。

“裏”旗本退屈男 vs
“裏”水戸黄門！！☆(笑)

今作を御覧になる前に是非、
市川右太衛門の『旗本退屈男』
シリーズと、月形龍之介の
『水戸黄門』シリーズを御覧下さい。


「助さん、格さん、殺りなさい！」
ご老公に命じられ、敵を非情に
斬り殺す、助さん＆格さん！

…え？本物の黄門様だよね？
だって、月形龍之介だし！
ヒゲとか微妙に違うけど…。

“にせ黄門”は数あれど、
“本人が演じるニセモノ”って
なかなか無いと思うぞ！？

そのあまりの悪行ぶりに、もう
付いて行けなくなった、助＆格。
(笑)

辞意を申し出た二人に対し
ご老公は、“謀反者”として、
“秘剣・音無しの太刀”による
直々の成敗を下すのだった！
ひでぇ…。☆


一方の市川も、やってる事は
早乙女主水之介と変わらない。
白ずくめバージョンって所だね。

ラストの決着は、
「…え？いいのそれ？
結果オーライかよ！」
と思ったけど…、まぁ良し！♪(笑)

どうせならもっと振り切れば、
かなりの超娯楽作品へと
昇華したと思う。

• #ピックUP_超空間コベ

右太衛門,月形,大友,ワカトミの殺陣が一度に見られるのはこの作品だけ。東映のエース松田定次のチャンバラ映画の集大成。