アヴァンギャルド過ぎるモリコーネのスコア。殺風景な廃屋を舞台に妄想と現実が交差するアート風ニューロティックスリラー。
いわゆるシュールを絵に描いた様なアレをやり過ぎなぐらい繰り返されるので、目眩がしてくる。戦争中に殺された少女の幻影、性的な妄想、パトロン女への殺意で一杯のフランコ・ネロが汗ギトギト、瞳孔開きっぱなしの演技を見せるが、全体的な印象はオシャレでクール。
白い壁+青いセーター+赤いペンキみたいな色使いが鮮烈。ヴェネツィアに行く一幕。リタ・カルデローニがチョイ役で出演しているのも嬉しい。